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2018/02/10

巨漢 飛び立つ



2018年2月10日(土曜)

今日は朝から雨、寒さは緩んでくれましたが、終日垂れこめた雲と霧に、予想外に長居をしている病院で、もやもやと苛立ち、憂鬱な気分に沈んでおりました。
オリンピックもいつの間にか始まり、今日から3連休なんですね、全く気づかずでした。
一方、景気の先行きは、行き過ぎの調整か、その先の出来事を見越してのことなのか、荒れる春が来るのか来ないのか、世の中不透明感が、年度末に向かい高まって来た感じは敏感に。
こんな落ちぶれた身分の私も、さすがにソワソワと焦ってきました。。。

今晩は、身の回りの小さいドキュメンタリーです。

珍しく、同室で話をした方は、体重が200kgを超え、血糖値がなんと500超だったとか。
ついに覚悟を決めて入院となったものの、オペをするため医者からまずは150kgまで体重を落とすことになり、それから地元の病院でリハビリと食事療法で3か月、ここに来て約ひと月経過して、目標まであと数キロまでのところに来ていたところでした。

私より一回り程若く、とても快活で、気配りの出来る方で、話も面白く、暫くの間楽しく一緒に過ごすことができました。

その方は、もちろん食事制限&療養なんですが、一日の総カロリーがなんと700kcal。
健康な人の食事(diet)からすると、3~4分の一かと思います。
ご飯は毎食50g、見せてもらったら二口分くらいしかない。。。
ちなみに400kcalコースというのもあるそうですが、リバウンドや反動が大きいようで、本腰を入れて取り掛かる減量には向いて向いてなさそうです。

もう、3か月以上ず~っと、買い食いも間食もせず、プチ断食を続けていることになります。
WiFiつなぎにセブンへ行っても、周りで弁当やカップ麺を食べる中で、よく耐えてやっているのは凄いなと思って観てました。
曰く、「それまでの努力が水の泡になるからと」決心の固さ、意志の強さに感心しました。

それに比べると私の軽い食事制限でも常に空腹感があり、セブンの隣にある食堂の前を通る時は、誘惑に負けないよう、メニューをチラ見しながらもそそくさと通り、セブンの滞在時間も短めにして、周囲をなるべく見ない、嗅がないようにしてます。
あまりに腹が減って来ると、逆にカップ麺の強烈な香りは空腹感を刺激するよりも、鼻についてきますが、「音」が大敵でです。ズスッとやられたり、スナック菓子のカリっ、パリっという音は、アンプリファイされて、もうゾクゾクっとします。

ところで、そんなガマンの出来る方が、なんでそこまで太ったのか?
つらつらとあれこれ話をしてみると、どうやら主な原因は仕事でした。
あまりに多忙で、繁忙期は家にすら思うように帰る時間がなく、車で寝泊まりすることも多かったようです。食事の時間も定まらないので、食べれる時に短時間で、手近にあるものを口に入れるといった生活(食生活)だったそうです。
曰く「石ちゃんの云う、カレーは飲み物というのは本当ですよ」、あっという間に流し込むのに好都合なので、レトルト・カレーをよく食べて、いや飲んでいたそうです。
別に想像するような大食漢ではなくても、(食)生活自体が滅茶クチャになってしまい、それが重なって、ついに200kg超え、「即、死にますよ」と言われた血糖値までに達したという訳でした。尚、ここの専門医から「あなたはスーパーだから」と言われているそうです。

肥満や糖尿病は、生活習慣病の代表で、好きなものを食べたいだけ、飲みたいだけ、何も考えず本能と欲望に溺れて、ずるずるとやって来た人が大半を占めてますが、
このように仕事に拘束され、会社等に支配されてしまう環境で犠牲になる方も、中にはいることも、現実として知ることができました。

ここで最初の話に戻りますが、毎日700kcalのプチ断食でも痩せない、目前であと数キロが落ちないと云う。そこまで制限しているし、失礼ながら)まだまだ沢山お肉あるから、何で減らないのか、私も不思議に思って聴いてたものの、「何事も最初は努力に合わせて、成長するけど、やがてスランプみたのが来て停滞し始める時期、踊り場的な部分があるでしょ。それでも踏ん張って続けていると、ある日そこを乗り越えて、またポンと前進するじゃない。今、その停滞の時じゃないのかな」と。
それがちょうど年末年始の頃。病院もお正月なので、栄養士さんも休暇。外注も活用して、メニューなど少し変更、その方のメニューは数日間1,000kcalにUp。
カロリー・アップは嬉しいものの、当然ここまで頑張ったのに、ここで体重が増えたらどうしよう?と不安も。主治医からは、「食べずに、残しなさい」と身もふたもない一言。所詮、他人事です。
毎日私と雑談する中で必ず出てくるのは、食べ物の話。曰く、「入院して揚げモノ食べてないです。あ~唐揚げ食べたい」と。すると、その最初晩のお正月メニューに、小さい)唐揚げ出たのでした。それはそれは大事に食べたようですが、食後になって「あれ、あれは唐揚げだったのか?」「もしかして、鶏の煮たモノと見間違ったのか?」と、、「あ、間違いないです。唐揚げでした。あまりの興奮につい、、、」、こんな唐揚げ小事件まで起きるほどなんですよ。

そして三が日の正月明け、その方の体重は? 
変わらずなんとか維持、「減ってないので、先生に怒られますわ」と。
私は、「カロリー・アップで維持は、頑張ったじゃない。実質減量と同じじゃない。そう先生に言うべきでしょ」と、讃えたのですが。

そして再び700kclメニューに戻ることになったのですが、するとポンと1kg、その方の体重が減ったのでした。ついにブレイク・スルーしたのでした。
そして僅かですが体重を減らしつつ、予定のオペに向けて病棟を移って行きました。
後から聴いたら、オペまでに目標体重を達成できたそうです。

その方曰く「体がもうこの(700kcal)食事制限に合わせて、いわゆるセーブ・モードになってしまっていたのですね。そこに1000kclになったことで、体が目覚めたところで、再び700kcalの減量の戻ったためだと思います」と。

いや~、これは凄いなと、私はすっかり感動しました。
ためて、溜め込んだ、圧縮した力の解放、爆発力というか、そいつのその時が来たというか。
やはり何でも、条件と時なんだと。
そしてその見極めが難しいから、続けることが大事なんだとも。

その方は、オペを無事に終え、先月末順調に退院していきました。
これから別の仕事を見つけ、新しい人生を始めると、云っておりました。
あのスゴイ節制と努力、そして持前の明るい性格と人当たり、きっとうまく行くと、私は確信してます。

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その後

今朝、外来診察で来られたついでに、病棟に挨拶に訪ねてきてくれました。
1・26に予定通り退院されたとか。その後の経過も順調に行ってるようで、明るい元気な声、姿を見て、こちらも嬉しかったです。
新しい生活への第一ステップも踏み出したとか。きっとうまく行くだろうと、確信しました。